熊本ペインクリニック懇話会について

熊本地域医療センター麻酔科     田上 正(日本ペインクリニック学会評議員)

 「熊本にもペインクリニックに関する討論の場を」という期待を受けて、1996年1月の熊本麻酔専門医会役員会において熊本ペインクリニック懇話会設立の提案を致しました。その後、専門医会役員やペインクリニックを積極的に行っている先生方に呼びかけ世話人を引き受けていただき、同年5月10日第1回熊本ペインクリニック懇話会を熊本地域医療センターで開催しました。

 この会は、麻酔科専門医のみのclosedな会でなく、熊本市医師会の「学術講演会御案内」に掲載することで他科の医師や一般開業医、更には薬剤師などの医療従事者の参加も可能にした会です。1999年11月までに約3ヶ月に1回の割合で計15回の会を開催しています。それぞれの会に20名〜40名の参加者がありました。何方からでもどの様な話題でも提供していただき、座長の先生の指揮で活発な討論やご意見を引き出してもらっています。
 
 この会で話し合われたことが臨床に生かされることが第一の目的ですが、将来の学会発表や論文発表につながれば幸いだと思っています。また各施設間の特徴もあり、一般開業医とペインクリニック施設間の病診連携や病病連携のネットワーク作りにも寄与しています。

 参加費は200円/回で、資料代・連絡費として徴収しています。発表者には、A4サイズの用紙に発表内容をまとめていただき参加者に配布します。1回の会で3〜5例前後の症例提示と討論を行っています。今後、しばらくは会場は世話人の施設を持ち回りで利用するように計画しています。より多くの皆様の参加と発表を期待しています。


世話人(50音順):  
江崎公明(国立熊本病院) 竹下次郎(八代総合病院)
尾方信也(熊本市民病院) 寺崎秀則(熊本大学)
後藤慶次(熊本地域医療センター) 林田裕子(林田クリニック)
定永道明(熊本赤十字病院) 東 兼充(くまもと麻酔科クリニック)
志茂田 治(熊本大学) 満瀬哲郎(熊本市民病院)
田上 正(熊本地域医療センター) 柳 文治(熊本労災病院)