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ケタミン経口投与に関する説明と同意書
本院では,患者さんの権利を守り,患者さんが安心して診療を受けられるように,担当医師からケタミン経口投与に関して十分説明を行い,患者さんからの自由意志による同意を得たうえで使用しなければならないと考えています。担当医師によるケタミン経口投与についての説明を納得され,その使用に同意されるときには署名をお願いします。
ケ タ ミ ン 経 口 投 与 の 説 明
1)ケタミン経口投与の意義
最近,慢性疼痛に対してケタミンによる治療が施行されるようになり,そ
の有効性が報告されています。しかし,ケタミン療法(静脈注射)による
治療は反復・継続を必要とすることが多く,入院または外来下で行われる
ことがほとんどです。本来ケタミンは内服用に製造されていませんが,ケ
タミン経口投与は自宅で内服できるという利点があり,一部の病院ではカ
プセル剤がつくられ内服使用されています。また,ケタミンの経口投与は,
小児の手術前投薬として古くから使用されており,安全性としては認めら
れています。
2)吸収・代謝
ケタミンの静脈内投与に比較して,経口投与では初回通過効果により
17%のみが血中に現れます。
3)投与量
本院麻酔科では過去に30-140 mg/日の投与量での治療経験があります。
しかし,至適投与量に関しては個人差があり,標準的なものはまだ確立し
ていません。
4)副作用
嘔気を生じる患者さんがかなりの割合で存在しますが,使用中に慣れが生
じる患者さんも多くいます。まれに精神症状(陶酔感・浮遊感・非現実感・
時間感覚の欠如・周囲の環境に対する違和感・思考不能など)が出現する
ことがあります。また,副作用の出現には個人差があります。
本治療は保険適応外治療法であり、麻酔科の公費で期間を限定しておこないます。
代替手段とその期待しうる効果、危険性及び合併症:
実施しない場合の予後:
平成 年 月 日
熊本大学医学部附属病院麻酔科 説明した医師名 印
麻酔科 同席者 印
熊本大学医学部附属病院長 殿
私は,前記のケタミン経口投与について,ケタミン経口投与の意義・吸収・代謝・投与量・副作用について十分な説明を受け,納得しましたので実施に同意します。
平成 年 月 日
患者氏名 印
住所
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