下顎神経ブロック(局所麻酔薬)の同意書


 本院では、患者さんの権利を守り、患者さんが安心して診療が受けられますように、担当医師から下顎神経ブロックにつきましては十分な説明を行い、患者さんからの自由意志による同意を得たうえで診療を行いたいと考えています。担当医師の説明を納得されその診療行為の実施に同意されるときには署名しお返し下さい。
 なお、同意を拒否されても、または実施直前までに同意を撤回されても、診療上、不利益を受けることはありません。

 

下顎神経は三叉神経の枝の一つです。主に側頭部から耳介、顔面下部、下顎部の歯・歯肉、下顎骨、舌の一部の知覚を支配しています。また、物を咬むときに必要な筋肉の運動を一部支配しています。


1. 必要理由
 


2. 方法の概略
 神経ブロックを行う側(  )の頬部に局所麻酔を行い、顔の奥に針を刺入し下顎神経の近くまで針を進めます。下顎神経に針先が触れ、顔面下部にビリッとした感覚が生じたところで局所麻酔薬を注入します。


3. 期待しうる効果
 下顎神経支配領域の除痛効果



4. 危険性及び合併症:
 アナフィラキシーショック(局麻など)
 局麻中毒
 血管穿刺・出血
 頬部の血腫・腫脹
 鼻腔・耳管への針の進入(耳管へ薬が入るとめまい・吐き気・眼振を生じます)
 咀嚼筋麻痺、味覚障害、三叉神経全枝ブロック
 顔面神経麻痺







5. 代替手段とその期待しうる効果、危険性及び合併症
 ・薬物療法
  テグレトールの増量(副作用としてめまい、ふらつき等の可能性)
 
 ・ガンマナイフ治療:ガンマ線(放射線の一種)を三叉神経の根本に照射し、三叉神経           痛を軽減させる治療です。


6. 実施しない場合の予後
 疼痛の持続


7. その他
 下顎神経ブロックで除痛効果は得られてもしびれ感はブロック前に比べて増大すると思われます。局所麻酔薬でブロックしますので鎮痛効果は一時的と思われます。





平成  年  月  日

熊本大学医学部付属病院

診療科 _______   説明した医師名_____________印


  診療科 _______       同席者_____________印


熊本大学医学部付属病院長 殿

 私は、上記の診療行為について、必要理由、方法、期待しうる効果、危険性及び合併症、代替手段、実施しない場合の予後等について充分な説明を受け、納得しましたので実施に同意します。なお、上記の診療行為中予期しない生命にかかわるような緊急状況が発生した場合には、医師が必要と判断した処置を受けることも同意します。

平成  年  月  日

患者氏名: 印

住所:


親族等氏名: 印

(患者との続柄      )

  住所: